結婚相談所でいう成婚退会とは? 2つのパターンと見なし行為に注意
こんにちは。元マリッジカウンセラーのエレナです。
突然ですが成婚退会とは、どのような定義になっているかご存知でしょうか?
成婚退会という言葉は結婚相談所や婚活サイトで見かける言葉ですね。
成婚退会とは言葉の通り、お相手が見つかりサービスを退会するということなのですが、より厳密な定義として2つのパターンがあります。また、本来の成婚退会以外に成婚退会扱いにされる行為もあるのです。
そこで今回は「結婚相談所業界で使われる成婚退会」に関する定義・意味と成婚退会とみなされる行為、さらに一般的な恋愛との違いを絡めて解説してみますね。
成婚退会とは? 結婚相談所での定義・意味
結婚相談所業界で成婚退会とは、主に次のように定義されています。
「当事者である2人が結婚の意思を持ち双方の結婚相談所の担当者がそれを確認し、入会をした結婚相談所から退会すること」
ですから男性から女性にプロポーズをして、女性がOKの返事をしたという状況が一般的です。
なおIBJパートナーズなど一部の結婚相談所では、さらに一歩踏み込んだ婚約を成婚と定義しているところもあります。
プロポーズ以外で成婚したと認定されるケースも
プロポーズのOKをもらって成婚となるのが普通ですが例外もあります。
交際を続けた結果として以下の4つに当てはまるような行動や状態に至った場合は、成婚したものと認定されてしまう可能性があります。
- 2人で宿泊を共にして、肉体関係をもった
- お互いの家を行き来して、半ば同棲を開始した状態になった
- お互いの家族と顔を合わせ、食事会をした
- お互いに結婚を意識する気持ちがある。今後、継続して交際をすれば結婚に至ることは確実という状態ではあるが、お互いの仕事の都合などによって交際期間が長引いている状態(6ヶ月)になっている。
1と2に関しては結婚相談所の業界では「一般的に婚約後または、入籍後でなければ起こさない行動だ」と考えられています。
だから、「そのような状態になったということ=あなたは結婚の お相手として認識をしたのですよね?」と解釈されてしまうのです。
3に関しては「お互いの両親と顔合わせをした=公認のカップルになった」と解釈され、成婚したと認定をされてしまうこともあります。
4に関しては「6ヶ月の交際期間があったならば、成婚を視野に入れていたのですよね?」と解釈されてしまうのです。
逆に6ヶ月の交際期間で成婚するか、しないかの結論が出ない場合は、結婚相談所の担当者から「また新たな縁を探してみては?」と提案される場合もあります。
要するに「ダラダラと交際を続けていると、お相手の時間を奪ってしまうことになります。それは お相手にとって迷惑行為にもなってしまうのですよ」ということです。
恋愛と違い、結婚相談所ではプロポーズが必要
一般的な恋愛は自分の意思で交際する相手を決めて、納得ができるまで交際をして結論を出すことができます。
そして交際期間が長くなると男性からプロポーズをされなくても、自然の流れで「何となく結婚しようね」ということになったカップルもいます。
また女性から男性にプロポーズするケースもあるでしょうし、女性が妊娠したことで婚姻届けを提出したり、挙式をしたりということもあります。
このように一般歴な恋愛では結婚を前提として交際をスタートさせていないので結婚に至る流れは様々です。
しかし結婚相談所では「結婚を前提とした お相手を探しているんだ」という意識を、お互いに持っています。
また「結婚相談所では男性が女性をリードする」というのが常識とされており、「結婚を前提とした真剣な交際に進展させたい」なら、男性からのプロポーズし成婚退会する流れになっています。
業界として共有するルールがあることで成婚までスムーズにサポートできる
結婚のお相手探しである婚活で、成婚とは「男性が女性にプロポーズをして、了承を得られたこと」と定義しているのは結婚相談所です。
結婚相談所では初回カウンセリングでプロポーズに関する説明があります。
男性には:交際開始から3ヶ月くらいが経過したら、プロポーズをする
女性には:交際開始から3ヶ月くらいが経過したら、プロポーズを受ける
このような流れが結婚相談所業界では主流になっています。
また交際中に不安や悩みを抱えたり、お相手に直接質問がしにくいことがあったら「お相手が所属する結婚相談所の担当者を介して、こちらから質問をしますので遠慮なく相談するようにしてくださいね」と伝えています。
このような前提を業界として共有していることで男性側からプロポーズをする段階になったときも、女性が所属している結婚相談所と連携を取りながら、成婚退会に向けてスムーズにいくようサポートすることができるのです。(結婚相談所の間で相互に紹介しあうネットワークがあります)
もしも、あなたが「女性に苦手意識があって、プロポーズの段階までサポートを受けたい」と思われるのであればサポートが充実する仲人型の結婚相談所がおすすめです。
まとめ:婚活に取り組む中では慎重な行動を
結婚相談所の業界では、成婚とは一般的に「男性から女性に結婚のプロポーズをして、女性が了承をした」ときを言います。
でも、お互いの家族と顔合わせをした、同じ屋根の下で生活をしている、肉体関係を結んだという行動も含めて「成婚した」と解釈されてしまう可能性も否定できません。
ですから婚活に取り組む中では、軽率な行動はしないようにしましょう。その理由は、お互い婚活の場が結婚相談所という、結婚のお相手探しをする場所だからです。
あなたからのプロポーズを女性が「YES」と了承してくれる段階まで、サポートを受けながら婚活できる場を求めるなら、仲人型の結婚相談所がおすすめです。