婚活で相手のいいところを見つけるには? 観ると聴くの姿勢が秘訣
こんにちは。元マリッジカウンセラーのエレナです。
婚活で異性と出会うきっかけは結婚相談所や婚活パーティー、合コン・街コン、婚活アプリなど複数あります。
どの婚活でも「実際に会ってみる」という段階になると、まず外見に関する情報が目から入ってきます。
お相手の顔立ちや髪型、体型、立ち座りしている時の姿勢、ファッションなどを見て多くの人は、ここで自分の中にある良い・悪いの基準に従って区分けをしてしまっているのです、
特にチェックをしようという気持ちがなくても、いろいろなものが見えてしまうものですよね?
確かにその人の外見やファッションは、その人自身の一部を語ってくれます。でも表装だけを見てお相手を判断してしまうことは、ものの見方としては浅く狭くなってしまい、もったいないです。
そこで今回はお相手の内面を含めて観たり、話を聴いたりすることの大切さについて書いてみますね。
「見る」と「観る」では何が違うのか?
「見る」というのは視覚によって ものの形や色、様子などを知ることで英語では See の「(自然と)見える」になります。
「観る」は「観察」の観、「観点」の観という字を使っています。これは英語の Watch で、「目で追いかける」です。
観察といっても相手をジロジロと見て欠点を探すのではなく、相手の見た目から顔色を判断したり、癖に気づいたりというようなことをいいます。
毎日顔を合わせるのであれば「今日は髪型が違っているな。昨日、理容室(美容室)に行ったんだ」、「今日のネクタイは昨日と同じだな」、「顔色が悪いな」など、「目に見える部分」から、いろいろな情報を得ることができます。
その目に見えている部分を細かく見ていくのが観察力です。
確かに婚活の中では観察力は大切です。でもそれ以上に大切なのは「目に見えない部分を見抜く力」があるかどうか。
あなたは「目に見えない部分を、どうやったら見抜けるの?」と思うかも知れませんね。
例えば「○○さん、今日は元気がないな」という時に「何か嫌なことがあったのかな」、「体調が悪いのかも?」という時は、観察して得た情報から相手の気持ちや体調に思いを巡らせますよね?
この目に見えない部分を見抜く力を洞察力(物事を深く鋭く見抜く力、見通す力)といいますが、洞察するには相手を「見る」だけではなく、観察するという意味で「観ること」が大切なのです。
目に見えない部分を見抜く力は、まず目に見える部分から情報収集することから始まります。洞察力の基盤になっているのが観察力です。
婚活の中で、観察力と洞察力の例
*「彼女の手、荒れているな」
→「彼女の仕事は飲食店でのサービス業だから、衛生管理も徹底していて手指の消毒などは頻繁だろうな。ハンドクリームも仕事が終わってからしか使えないだろうな」
など、その人の生活スタイルを含めて思いを巡らせ想像してみるとよいですよ。
洞察力は、いつからでも鍛えることができる
洞察力を一瞬で身につけることはできませんが、洞察力を鍛えることは いつからでもできます。
その方法は、次の通りです。
- 日ごろから周囲をよく観察し、関心を示すことで状況や空気を読んで、判断する材料を増やす
- 他人と接する機会を増やし、本や新聞を読んで価値観や視野を広げる
- 落ち着いて、事態を冷静に判断する
- やりたいことに取り組み、多くの経験を積む
自分自身が、ある程度満たされていて、心が穏やかな状況であることが基盤。できることから少しずつ取り組んでみてはいかが?
「聞く」と「聴く」では何が違うのか?
「聞く」は物音や声などが自然に耳に入ってくるという意味で、こちらは受け身の姿勢です。(英語では Hear )
もう1つの「聴く」は音楽でも、講義でも、積極的に耳を傾けるという意味になります。(英語では Listen )
漢字を見ても「聞く」は門構えの中に耳が入っているので、耳だけで聞く。「聴く」は耳の隣に十四の心という漢字があるので、耳と心の両方を使って十分に聴くという意味なのです。
だから婚活の中では「聞く」というよりも、「聴く」という姿勢の方が大切なのです。
相手の話に十分に耳を傾け、聞き上手になることができれば自然に質問や疑問に思うことも浮かんでくるものです。
※お相手の趣味に関しては「なぜ○○に興味を持たれたのですか。そのきっかけを教えていただけますか?」などと質問をしてみると、意外なエピソードが聞けたりすることも多くありますよ。
相性がいいとか大切にすべき人って、どんな人のことをいうの?
お相手と会っている時に「相性がいいっていうのが、どういうことなのか分からない」という人がいます。
相性がいいというのは
- その人と一緒にいる時間が早く過ぎてしまうな、もっと一緒にいられたら いいのに
- 何をするわけでもないけれど、側にいてくれるだけで安心できるな
- その人と一緒にいると、何となくあったかい。穏やかな時間を過ごすことができるな
などと思えるのであれば、その人とは相性が良いといえます。
交際中に
- この女性を、知れば知るほど「もっと知りたいな」と思える
- 尊敬できるな
- 人間として奥が深く、知れば知るほど魅力的だなと感じる
と思えるような人であれば、その人との縁を大切に育てていけるように努力をするべきです。
まとめ:幸せになるという本当の意味
以下の記事の中で私見として「人は幸せになるために生まれて、幸せをつかむために生きていると思っている」と書きました。
では「幸せになる」というのは、どのようなことだと あなたは思うでしょうか?
お金がたくさんあること、仕事で出世をして地位や名誉を得ることなど、何をもって幸せとするかは人の数だけ考え方がありますね。
でも私は幸せというのは「なる」ものではなく、「感じる」ものではないかと思うのです。
例えば「今日の夕食に食べた焼き鮭、美味しかったな」、「やっぱり、お風呂に入るとリラックスとリフレッシュできて気持ちいいな」、「今日○○に出掛けて、○○からの景色がとても奇麗だったな」など幸せというのは、実は本当にささやかでシンプルなものではないかと感じます。
婚活の中でも、「この人と一緒に暮らしていけたら、小さな幸せを たくさん見つけることができるかも?」と思えるような人と出会えたならよいですね。
外見も、お金も大切には違いない。でも小さな幸せに気づくことができ、小さな幸せがたくさん集まれば、それも幸せの形の1つだといえるのではないでしょうか。
相手の悪いところよりも、いいところに目を向けてみる。見えていない部分に目を向けてみる。そうするといろいろな気づきや発見があるかも知れません。